デンゼル・ベントリーは、
エンドリー・サアベドラとの最終挑戦者決定戦をさらに待たされる可能性がある。
両者はWBOによって対戦を指示されており、その勝者が次に同団体ミドル級王者
ジャニベク・アリムハヌリへの挑戦権を得ることになっている。
7月、WBOはこの試合が今月中にクイーンズベリー・プロモーションズ主催の興行で行われることで合意に達したと発表。当初は
10月25日に
ジョセフ・パーカー対
ファビオ・ウォードリー戦がメインの興行で実施予定とされていた。
一時はBoxRec.comにも試合情報が掲載され、ベントリー(21勝3敗1分、17KO)は1月から入念にトレーニングを続け、ようやく今年初の試合を迎えられる見込みだった。
しかし、その日まで3週間を切った現在も、ベントリーとベネズエラの強打者サアベドラ(17勝1敗1分、14KO)の試合は正式発表されていない。
そしてプロモーターのフランク・ウォーレンは、この試合がその日程では行われない可能性があることを認めた。
「今回はその興行には入らないかもしれない」とウォーレンは『ザ・リング・マガジン』に語った。「まだ確定していないが、10月25日には行われない可能性がある。延期になるかもしれない。現在その調整を進めている。」
ベントリーはWBOランキング1位、サアベドラは2位に位置している。一方のジャニベクは現在、WBOとIBFのミドル級タイトルを保持しており、12月にWBA王者
エリスランディ・ララとの統一戦が最終調整段階にあると報じられている。
ジャニベクはすでにベントリーと対戦しており、2022年11月にラスベガスのパームス・カジノでロンドン出身のベントリーに判定勝ちを収めている。それ以来、ベントリーは静かにWBOランキングを再上昇させ、現在は無敗のカザフ王者への再挑戦まであと一勝という位置につけている。
ウォーレンはこう付け加えた。「私たちはずっと、ジャニベクとの再戦を彼に実現させようと動いてきた。どうなるか見守るしかない。ジャニベクにはこれから試合があるが、その後は義務防衛戦を行わなければならない。デンゼルはその挑戦者の位置につくことになる。」
ベントリーは昨年12月7日にブラッド・ポールズを判定で破り、英国および欧州ミドル級タイトルを獲得したが、その後世界タイトル挑戦を目指して両王座を返上している。