ロサンゼルス発――
スティーブン・フルトンがついにリズムを取り戻した。そしてその事実は、
オショキー・フォスターにとって好ましい知らせではない。
WBCフェザー級王者のフルトンは階級を一つ上げ、10月25日にラスベガスのMGMグランドでWBCスーパーフェザー級王者フォスターに挑む。
この試合は、
セバスチャン・フンドラ対
キース・サーマンによるWBCジュニアミドル級タイトルマッチをメインに据えた、Prime Videoで配信されるPBCペイ・パー・ビュー大会のセミファイナルとして行われる。
元統一スーパーバンタム級王者のフルトン(23勝1敗、8KO)は、
2年前の夏に井上尚弥にKOで敗れて以来、キャリア唯一の黒星からようやく立ち直り、再び自らのリズムを取り戻した。
「3階級制覇という肩書き自体にはそれほどこだわっていない」とフルトンは最近の記者会見で語った。「自分を突き動かしているのは、他の王者たちと戦うことだ。だから階級を上げた。でも、自分の目標を達成できれば、それは最高の気分になるだろう。」
「俺はもう十分に大きいし、この階級での体の感触もいい。本当に調子がいいんだ。俺はファイターだ。相手がどれだけデカかろうが気にしない。これまでも最も大きく、最も強い相手と戦ってきた。」
井上との敗戦後、フルトンは2024年9月にリングへ復帰したが、カルロス・カストロとの調整試合ではやや不安定な内容を見せた。フルトンはダウンを喫しながらも、10ラウンドのスプリット判定で辛くも勝利を手にした。
しかし、フィラデルフィア出身のフルトンは2月1日に行われたブランドン・フィゲロアとの再戦で、2021年の初戦よりもはるかに余裕を持って勝利し、かつての輝きを失っていないことを証明した。
現在フルトンは、その勢いを保ったまま、Ring誌ジュニアライト級1位のオショキー・フォスター(23勝3敗、12KO)との対戦に臨もうとしている。
「人が何を言おうと、他の選手がどう思おうと気にしない」とフルトンは続けた。「俺はどこにも行かない。相手のサイズや周囲の言葉に動揺することはない。俺には経験があり、ハートがある。それを証明するために飾り立てる必要なんてない。」
「10月25日には俺が3階級制覇の世界王者になる。多くを語る必要はない。それが最終目標で、必ず成し遂げるつもりだ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。
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