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ローリー・ロメロ、ライアン・ガルシアをダウンさせ衝撃の12回判定勝利 デビン・ヘイニーとの再戦計画は白紙に
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Keith Idec
Keith Idec
RingMagazine.com
ローリー・ロメロ、ライアン・ガルシアをダウンさせ衝撃の12回判定勝利 デビン・ヘイニーとの再戦計画は白紙に
ニューヨーク ― 金曜夜、タイムズスクエアで行われた試合を前に、ロランド “ローリー” ロメロが「ライアン・ガルシアに勝った後でも、ガルシアとデビン・ヘイニーの再戦は実現できる」と繰り返し主張していたが、その言葉を真に受ける者はほとんどいなかった。

だが今、26歳のライバルたちは彼の申し出を真剣に受け止める機会を得た。

ロメロは、リング誌主催の屋外興行「FATAL FURY: City of the Wolves」の12回戦メインイベントで番狂わせを起こし、ガルシアを破って2人の再戦計画を台無しにした。強打を誇るロメロは、なんと2回に左フックでガルシアをダウンさせ、その後はガルシアが打ち合いを避ける展開に持ち込み、最終的にユナニマス・ディシジョン(判定3-0)で勝利を収めた。


ジャッジのトニー・パオリロ(115-112)とトム・シュレック(115-112)はともに、ロメロに7ラウンドを与えた。ロメロはこれで戦績を17勝2敗(13KO)とした。ウェルスカ・ロルダンはロメロに10ラウンドを与え、118-109と採点した。

29歳のロメロは、過去4戦でジェルボンテ “タンク” デービスとアイザック・クルスにTKO負けを喫していたが、この勝利で再び評価を取り戻した。なお、ドラフトキングスによれば、ガルシアは試合前に11対1の大本命とされていた。

ネバダ州ノースラスベガス出身のロメロは、試合を通して右手を顎の近くに高く構えることで、ガルシアの代名詞である左フックを巧みに防御した。元WBA世界スーパーライト級王者のロメロは、2回の左フック以外には決定的なパンチを多く当てたわけではなかったが、その一撃が試合の流れを完全に変えることとなった。


ガルシアは、注目されていたヘイニーとの再戦の座を確保することができなかった。ガルシアのライバルであるヘイニーは、ガルシアがラミレスと対戦する前に、ジョゼ・ラミレスを信じがたいほど退屈な12ラウンド戦で判定で下し、再戦の出場権を確実なものとした。


カリフォルニア州ビクタービル出身のガルシア(24勝2敗、20KO、1無効試合)と、ネバダ州ヘンダーソン出身のヘイニー(32勝無敗、15KO、1無効試合)が10月に再び対戦するかどうかは、もはや不透明である。両者は金曜夜に行われた12ラウンドの再戦に先立ち、すでに契約書に署名していた。


ヘイニーとガルシアは、それぞれ金曜の夜に試合を行った。これは、昨年4月20日にブルックリンの近くにあるバークレイズ・センターで、ガルシアがヘイニーを3度倒し、マジョリティ・デシジョンで勝利して以来の初戦だった。ヘイニーにとってプロ初黒星となったこの試合の結果は、ガルシアが禁止薬物オスタリンの陽性反応を示したため、無効試合へと変更された。

ガルシアはニューヨーク州アスレチック・コミッションから1年間の出場停止処分と120万ドルの罰金を科された。

ロメロは強打を持つが、長期のブランク明けだったガルシアにとっては比較的安全な相手と見なされていた。しかし、試合はまったくそのようには進まなかった。

スコアカードで劣勢にあると感じたトレーナーのデリック・ジェームズは、10ラウンドと11ラウンドの合間にガルシアに「手を出せ」と強く促した。しかしガルシアは11ラウンドと12ラウンドでも攻撃に消極的で、ジャブをちらつかせるのみで、ロメロも最後の6分間では有効打を多くは当てられなかった。

10ラウンド残り45秒弱の場面でロメロの右がヒット。1分強を残した時点では、右を振り回して空振りし、転びそうになる場面もあった。

10ラウンド残り1分40秒強のところでは、ロメロが内側から左フックを決めた。

ロメロは第9ラウンド序盤から攻勢をかけ、ガルシアをロープに追い込みながら右をヒットさせた。ガルシアはジャブでロメロの接近を防ごうとした。

第7ラウンドは両者とも有効打がなく淡白な内容だったが、第8ラウンドではガルシアがジャブを多用。それでも依然として打ち合いには慎重であり、ラウンド終了数秒前にロメロが2発を当ててみせた。


第6ラウンド開始から30秒弱のところで、ガルシアの左フックが部分的にロメロにヒットした。

第5ラウンドの中盤直前には、ガルシアのオーバーハンドの右が決まった。ラウンド序盤には、ガルシアとロメロがともに左フックを当て合い、そのまま数秒間組み合う展開となった。

第4ラウンドでは、ガルシアもロメロも有効打を出せず、動きの少ない内容となった。

第3ラウンド残り50秒強のところで、ガルシアの左フックがヒット。ラウンド終盤、ロメロが下がる中で、ガルシアの右がロメロの側頭部に当たった。

第1ラウンドではロメロが中に入ることに苦戦したが、第2ラウンド開始14秒で左フックを決め、ガルシアをダウンさせた。ガルシアは素早く立ち上がり、ロメロのパンチに驚いている様子ではあったが、大きなダメージは見られなかった。

さらに第2ラウンド中盤直後には、ロメロの右がガルシアをとらえた。

ガルシアは第1ラウンドを通して効果的にジャブを使い、ロメロを安全な距離に保った。ロメロはこのラウンド全体でパンチの射程に入ることができなかった。


Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。

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