ニューヨーク — リート・ツツミは
井上尚弥と、彼が母国で成し遂げてきたすべての偉業を称賛する。
22歳のツツミは、日曜日の夜にT-モバイル・アリーナ(ラスベガス)で行われる試合で、リング誌、IBF、WBA、WBC、WBOのベルトを防衛する井上(29勝0敗、26KO)を応援する予定である。井上の対戦相手は、サンアントニオ出身のラモン・カルデナス(26勝1敗、14KO)だ(ESPN放送)。
ツツミが井上に深い敬意を抱いているのは確かだが、彼に最大のインスピレーションを与えたのは、地球の裏側にいるサウスポーの選手だった。
タイムズスクエアで金曜夜に待望のプロデビューを果たすリート・ツツミは、ザ・リング・マガジンの取材に対し、自身のスタイルはワシル・ロマチェンコを手本にしていると語った。ツツミは、特にウクライナ出身の3階級制覇王者が持つリング上での統率力や、優雅な動きに魅力を感じている。
「今の自分のスタイルと少し似ていると思う」とツツミは言った。「彼は本当に尊敬している選手のひとりです。……彼のようなフットワークは、他の選手からはあまり見られないと思います。ロマチェンコから学びたいと思っていたのは、まさにそういう部分です。」
この爆発力を持つサウスポーは、自身の巧みなフットワークを披露する機会を心待ちにしている。相手はシカゴ出身のレヴェイル・ウィッティントン(1勝2敗1分、1KO)で、試合はマンハッタン中心部で開催される『リング』誌主催の「FATAL FURY: City of the Wolves」興行の一環として、DAZNで配信される予定。ツツミ対ウィッティントンは全5試合のペイパービュー興行の第2試合に組まれており、午後5時(米国東部時間)に開始される(米国内価格:59.99ドル)。
https://www.youtube.com/watch?v=ZBKG8US0GkQ
「もっと多くの人に、自分がどんな人間で、どんな試合ができて、どんなタイプの選手なのかを知ってほしい」と語るのは、兄のハヤト(6勝0敗、3KO)もスーパーフェザー級の有望株として活躍するリート・ツツミだ。「もちろん勝ちたいけど、自分にどんな可能性があるかを知ってもらいたい。自分のポテンシャルを見せたい。」
ザ・リング・マガジンのオーナーであるターキ・アラルシクは、ツツミのアマチュア時代の試合映像を見て、その潜在能力の高さを見抜いた。アラルシクは彼を『リング』アンバサダーに任命し、習志野出身のツツミにプロとしての第一歩を壮大な舞台で踏み出す機会を与えた。
アマチュア戦績58勝2敗のツツミは、アメリカにおけるボクシングの重要性を理解している。同時に、井上尚弥が観客を満員にし、8桁(1,000万ドル以上)の報酬を得ている日本のリングに戻ることも熱望している。
「井上選手はおそらく、日本のボクサーのリーダー的存在だと思う」とツツミは語った。「自分も井上選手のようなファイターになりたいし、彼のようなリーダーになりたい。それが、自分が将来なりたい姿です。」
キース・アイデックはザ・リング・マガジンの上級ライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では
@idecboxing で連絡を取ることができる。