カリル・コーは、唯一の敗北を喫した会場に再び戻り、次戦に臨む。

『ザ・リング・マガジン』の取材によれば、ライトヘビー級コンテンダーのコーは10月11日、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで地元出身のジェシー・ハートと対戦する予定である。DAZNは、コー（10勝1敗1分、8KO）とハート（31勝3敗、25KO）の一戦を、同じフィラデルフィア出身の元『The Ring』誌/IBF/WBAウェルター級王者ジャロン“ブーツ”エニスがアンゴラのウイスマ・リマと対戦する12回戦・154ポンド級メインイベントの前座として配信する。

コーは前戦で、唯一の敗北を喫した相手であるメキシコのマヌエル・ガジェゴスへの雪辱を果たした。ニュージャージー州ジャージーシティ出身のコーは、5月30日にメキシコ・グアダラハラのドモ・アルカルデで行われたダイレクトリマッチで、ロス・モチス出身のガジェゴス（21勝3敗1分、18KO）を6回TKOで下した。

ガジェゴスは、2023年11月9日に同じウェルズ・ファーゴ・センターで行われたエニス戦のアンダーカードでコーを4度倒し、9回TKOでコーを破る番狂わせを演じ、自身のキャリア最大の勝利を飾っていた。

29歳のコーは、その初戦での敗北後、減量方法とトレーニングに大幅な変更を加えた。というのも、試合前数週間で2度も入院し、2022年から2023年にかけてバージル・オルティスのキャリアを阻んだのと同じ「横紋筋融解症」と診断されていたからである。リマッチでの結果は、そうした改善策の有効性を証明するものであり、マッチルーム・ボクシングのエディー・ハーンにプロモートされているエニスと同じく、コーを175ポンド級で再び有力コンテンダー候補として位置づけた。

一方のハートも、地元フィラデルフィアのファンの前で自身のキャリアを再生させたいと望んでいる。

二度のスーパーミドル級世界タイトル挑戦経験を持つハートは、2020年1月にニュージャージー州アトランティックシティのハードロック・ホテル&カジノでジョー・スミス・ジュニアにスプリット判定で敗れて以降、5連勝中である。36歳のハートは2024年4月以降、公式戦には出場していないが、この15カ月間で多数の1ラウンド制チーム・コンバット・リーグ戦に参加し、試合勘を維持してきた。

Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X（旧Twitter）@idecboxingで連絡可能。