ジャロン・エニスと
ウイスマ・リマは、少しだけモチベーションが上がることになった。
当初、
土曜にフィラデルフィアのXfinityモバイル・アリーナで行われる試合は、WBAタイトル挑戦者決定戦として予定されていた。だが、突如としてWBA暫定王座が懸けられることになった。
なぜWBAがこの154ポンド戦を格上げしたのかは明らかではないが、どちらの陣営も文句を言う理由はない。
リマ(14勝1敗、10KO)にとって、DAZNのメインイベントで新星を倒すことができれば、人生が一変するチャンスになる。アンゴラ出身の32歳は、直近3試合で無敗の相手を敵地で次々と破って勢いに乗っているが、まだ無名に近い存在だ。
彼は2023年に
アーロン・マッケナに判定で敗れて以降、4連勝中だ。
一方、エニス(34勝無敗、30KO、1無効試合)は、4月12日に
アイマンタス・スタニオニスを6回TKOで破り、
キャリアを代表する勝利を挙げた。その試合で28歳のエニスは、リング誌、IBF、WBAのウェルター級王座を手にした。しかし、すぐに階級を上げる決断をしたため、その王座は短命に終わった。
今回の試合は、サウスポーとオーソドックスを使い分けるエニスにとってジュニアミドル級でのデビュー戦となる。
勝者は、8月23日にヨエニス・テレスを下してWBAレギュラー王座を獲得し、その後フル王者に昇格した
アバス・バラオ(17勝1敗、9KO)との対戦権を手にする可能性がある。