リヤド(サウジアラビア)――
サウル「カネロ」アルバレスは、6フィートのウィリアム・スクールより1ポンド重く計量を終えた後、「身長差なんてクソくらえだ」と叫んだ。
The Ring王者のカネロは167.1ポンドを計測し、昨年9月のジャーメル・チャーロ戦以来の自己最重量。一方、
土曜夜のDAZN興行で身長差のアドバンテージを誇るスクールは166.1ポンドだった。
両者はANBアリーナで、カネロにとってリヤド・シーズンの初戦、そして北米以外でのプロ初試合となる4団体統一スーパーミドル級決戦を迎える。
最終フェイスオフ後、WBA、WBO、WBC王者のカネロは、スクルのリーチが試合で影響するか問われ、「身長なんて本当に気にしちゃいない。強いファイターなら関係ない」と語った。
「これは素晴らしい経験だし、みんなのサポートが本当に嬉しい。新しい国で戦うのは夢の一つで、だからこそショーを見せるつもりだ。」
カネロは昨年IBF王座を返上し、スクールはその空位王座を昨年10月のウラジミール・シシキン戦勝利で獲得。カネロにとってIBF王座奪還は、2021年11月のケイレブ・プラント戦以来となり、その試合は彼にとって直近のKO勝利でもある。
一方、軽量のスクールは「体重差は大したことない。でも何をすべきか分かっている。プラン通りに戦う」と語った。
同興行のもう一つの世界戦では、WBCクルーザー級王者バドゥ・ジャックと暫定王者ノライール・ミカエルジャンがクルーザー級リミットをクリア。ジャックは200ポンド、ミカエルジャンは198.1ポンドだった。
ミカエルジャンは「彼は『年齢はただの数字』って言うが、彼の出生証明書には41と書いてある。彼は長年戦ってきたベテランだ、リスペクトしてるし侮らない。明日は俺の日だ」と語った。
それに加え、ジャックは「俺は41歳じゃない。見てみろ、あいつの方が10歳は老けて見える」と応戦した。
ブルーノ・スラーチェとハイメ・ムンギアは、BLVDシティのスタジオ内で熱狂的な声援を受けながら計量を終え、両者とも167.7ポンドだった。この計量では、土曜夜のアリーナで待ち受ける熱狂的な雰囲気の片鱗が見られた。
さらに、DRコンゴのマルタン・バコレとナイジェリアのエフェ・アジャグバによるヘビー級アフリカ対決では、59ポンドの体重差があった。
アジャグバ(20勝1敗、14KO、リング誌ヘビー級10位)は240ポンドの引き締まった体、バコレ(リング誌8位)は299ポンドで、2月22日のジョセフ・パーカー戦時より11ポンド軽量化。
前日の記者会見で舌戦を繰り広げた両者だが、計量後のフェイスオフは穏やかだった。アジャグバは「自信満々だ。戦うためにここにいる。明日が楽しみだ」と述べた。
バコレは「明日に取っておく。話は終わりだ。明日は最高の男が勝つ」と語った。
カード中最大の体重差は、元クルーザー級世界挑戦者リチャード・リアクポーヘと、9勝9敗(4KO)のケビン・エスピンドラ戦。ヘビー級デビューのリアクポーヘは235ポンド、エスピンドラは297ポンドで、その差は60ポンド以上。
ヘビー級転向について、ロンドン出身のリアクポーヘは「すごくいい感じだ。普通に食べられるし、健康的だし、パンチも強くなった」と笑顔を見せた。
その他、パリ2024で71kg級銀メダルのマルコ・ベルデは、プロデビュー戦を前に158.7ポンド、対戦相手のミシェル・ポリーナは159.8ポンドだった。
カードのもう一つのメキシコ対決では、ブライアン・レオンが169.1ポンド、アーロン・ロチャ・ゲレロが166.1ポンドだった。